心理検査ができるまで
日本文化科学社の心理検査は、心理学に限らず様々な領域の専門性を持つ研究者や臨床家によって開発されています。
心理検査は一般的に標準化という手続きを含む下記のような工程を経て作成されますが、当社の編集部員のここでの主な仕事は、このほとんどすべての段階にかかわり、作業を円滑に進めるための進行、調整の役割を果たすことです。
編集会議の開催、資料の収集、また、各段階の調査にあたっては公認心理師、臨床心理士といった専門家への検査実施の依頼、集まったデータの整理など、一つの検査の完成までには数年をかけて様々な作業を進めていきます。
心理検査の開発過程の
一例と主な関係者
作成者
開発協力者
製作協力者
- 構想
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測りたいものは何か、
どのような検査を作るか
- 問題作成
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検査の目的に合わせて問題を作成する
- パイロット調査
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作成した問題を実施して問題や
実施手続きが適切か検討し、
必要な修正を行う
- 予備調査
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修正した問題を実施して結果を分析し、
必要な修正を行って問題を確定する
- 標準化調査
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決定した問題と実施手続きをもとに
全国規模のデータ収集を行う
- 尺度作成
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全国から集まったデータをもとに
検査の基準を作成する
- 検証
-
信頼性(結果が安定しているか)、
妥当性(測りたいものを
測れているか)を検証する
- 製作
-
製品の構成やデザインを決め、
それぞれ専門業者のもとで製作する
出版



