S-M社会生活能力検査 第3版

Social Maturity Scale Third Edition
略称 S-M(エス・エム)

S-M社会生活能力検査 第3版
編者 上野 一彦、名越 斉子、旭出学園教育研究所
適用範囲 乳幼児 ~ 中学生
実施時間 20分
使用者レベル B
発行年 2016年
検査名 S-M社会生活能力検査 第3版
ふりがな えす・えむしゃかいせいかつのうりょくけんさ だいさんぱん
アルファベット S
内容 乳幼児~中学生を対象に、子どもの日頃の様子から社会生活能力の発達を捉える検査です。
カテゴリ 適応行動に関する検査

商品名・価格

商品名  価格 内容
手引 5,400円
(本体 5,000円)
 
検査用紙セット 10,800円
(本体 10,000円)
 20名分

関連書籍・価格

 商品名 価格
S-M社会生活能力検査の活用と事例
ー社会適応性の支援に活かすアセスメント ー
2,700円(本体 2,500円)

特徴

社会生活能力を「自立と社会参加に必要な生活への適応能力」と定義し、子どもの日頃の様子から社会生活能力の発達を捉える検査です。知的障害や発達障害などの特徴をもつこどもたちの指導への手がかりが得られます。

S-M社会生活能力検査 第3版の構成

6つの社会生活能力領域から構成されています。

身辺自立:SH(Self-Help)   衣服の着脱、食事、排せつなどの身辺自立に関する能力
移動:L(Locomotion)  自分の行きたい所へ移動するための能力
作業:O(Occupation)  道具の扱いなどの作業遂行に関する能力
 

コミュニケーション:
C(Communication)

 言葉や文字などによるコミュニケーション能力
集団参加:S(Socialization)  社会生活への参加の具合を示す能力
 

自己統制:
SD(Self-Direction)

 図形や数量の理解・処理といった数学的思考を含んだ、問題解決に向かって思考する力

序文・はじめに

 今日、障害のある子どもを取り巻く社会環境は大きく変化してきている。たとえば、知的な発達に遅れのある子どもの場合、知能検査などによる数値だけでその判断や程度を云々することはすでに時代遅れとなっている。少なくとも、知的な発達面の遅れだけではなく、社会生活面、つまりは適応面での遅れの両面から、その実態を把握することの重要性が問われて久しい。ことばを替えると、個人的な能力・適性と取り巻く生活環境における相互作用のなかで障害の程度は変化すると考える。よりよい環境調整のなかで障害の重さ自体が変わる。

 しかし障害ということばはある種のスティグマを連想させる。障害の有無といった2種類の人間が存在するかのような誤解を与える。障害を理解と支援を必要とする個性と捉えるべきなのかもしれない。障害の有無といった二分する考え方から、個性として連続した捉え方のなかで、理解と支援を進めていくことがインクルーシブな考え方であり、その人にとって必要な合理的な配慮を提供する際にも不可欠である。

 S-MとはSocial-Maturityの略語であるが、社会成熟度と訳される。生きていくための適応力ともいえる。どのような人も、発達のなかで自立と社会参加の準備をしなければならない。それはすべての発達段階での課題として構造化される。知的な発達に遅れのある子どもたちや発達障害などの特徴をもつ子どもたちは、この尺度で測られるような、環境のなかでどのように生活適応力を発達させているのかを客観的に捉えることは指導にあたっても大きな手がかりを与える。

 こうした考え方に立つとき、その個人の能力や状態をダイナミックにアセスメントすることが一層、必要視、重要視される。私たちはこうした視点のもとに、社会成熟度という観点からの尺度(S-M尺度)を開発してきたが、今日の生活環境に合わせ、新たな修正を加え、皆さんに提供する。さまざまな課題をもつ子どもたちへのより深い理解、より効果的な指導の前提となるこの尺度を皆さんとともに育てていくことこそを心から期待するものである。

上野 一彦

(手引より引用)

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