書籍

 ジャンルから検索

  ・WISC関連
  ・WAIS関連
  ・DN-CAS関連
  ・その他アセスメント関連
  ・その他

 フリーワード検索

  
  
  
   

自閉症治療の到達点 第2版

自閉症治療の到達点 第2版
著者名 太田昌孝・永井洋子・武藤直子 編
発行年月日 2015年10月25日
判・頁数 A5 408頁 
ISBN 978-4-8210-7366-5
価格 6,480円(本体 6,000円)
在庫 在庫あり 
機関の方のお薦め購入先   販売代理店で購入する方
個人の方のお薦め購入先  
書籍概要
2015年10月25日発売
「太田ステージ」「認知発達治療」の理論とその実践を集大成した本書を、研究の蓄積、実践の進展を踏まえ、大きく改訂。

『自閉症治療の到達点』は、東京大学医学部附属病院精神神経科小児部が長年の臨床経験により到達した日本で初めてのオリジナルな自閉症治療の理論と実践を、発達的観点からまとめている。「太田ステージ」に基づく「認知発達治療」、そして、その理論による実践を集大成した第1版。それから23年が経ち、太田ステージを基盤にした考え方は教育や福祉などの分野に広がり、重症心身障害児(者)施設でも活用されるなど、様々な実践が行われている。第2版は、この進展を踏まえ、ASD研究と臨床の蓄積の現状をまとめ、さらに薬物療法、分子遺伝学研究、脳画像研究の最新の知見も紹介し、治療と研究の方向性を示すなど、大きな改訂を行った。

姉妹編として、認知発達学習の課題(135課題)と、その指導の進め方、指導に使う教材を、図と写真をふんだんに使い、わかりやすく紹介した『認知発達治療の実践マニュアル―自閉症のStage別発達課題―』(自閉症治療の到達点2)、そして、高機能ASDを視野に入れ「StageIVの発達課題」(42課題)を紹介した『StageIVの心の世界を追って―認知発達治療とその実践マニュアル―』(自閉症治療の到達点3)がある。

*太田ステージ評価に必要なLDT-R(言語解読検査)用具は、「心の発達研究所」で購入することができます。

*専門家も保護者も日常生活の中でできる自閉症療育の方法を、子どもの認知発達の段階「太田ステージ」ごとに具体的に例示した『太田ステージによる自閉症療育の宝石箱』が、2011年8月に刊行されています。

関連書籍:『認知発達治療の実践マニュアル』 『StageIVの心の世界を追って』『太田ステージによる自閉症療育の宝石箱』
セミナー:「自閉症セミナー 認知発達治療の理論と実践」
著者・編者等紹介
【編者紹介】(第1刷時)
太田 昌孝(医学博士、小児・思春期精神科医)
1967年 東京大学医学部卒業
1970年 同大学同学部精神神経科助手
1986年 同大学同学部精神神経科講師
    同科小児部デイケア総責任者
1994年 東京学芸大学教授
2007年 NPO法人心の発達研究所理事長

永井 洋子(医学博士)
1966年 日本女子大学家政学部卒業
1968年 東京医科大学衛生学・公衆衛生学助手
1977年 東京大学医学部附属病院精神神経科研究員
    同科小児部デイケア心理スーパーバイザー
1998年 静岡県立大学看護学部教授
2007年 社会福祉法人駿府葵会施設長
2007年 NPO法人心の発達研究所副理事長
2008年 静岡県立大学名誉教授

武藤 直子(臨床心理士)
1963年 早稲田大学第一文学部哲学科心理学専攻卒業
1964年 東京都民生局心理判定員
1965年 足立区教育相談センター心理相談員
1982年 全国療育相談センター自閉症グループスーパーバイザー
2003年 親子相談センター所長
2007年 NPO法人心の発達研究所理事


【執筆者】(執筆順・第1刷時)
太田 昌孝 心の発達研究所
永井 洋子 心の発達研究所
武藤 直子 心の発達研究所、親子相談センター
高畑 裕子 静岡県東部児童相談所
鏡  直子 NPO 法人銀杏の会 御茶ノ水発達センター
松永しのぶ 昭和女子大学大学院生活機構研究科
石橋 馨子 NPO 法人発達支援研究所スプラウト
仙田 周作 NPO 法人発達支援研究所スプラウト
染谷 利一 NPO 法人銀杏の会 御茶ノ水発達センター、NPO 法人発 達わんぱく会
齋藤 厚子 東京福祉大学社会福祉学部
鈴木ひろみ 社会福祉法人全国心身障害児福祉財団 全国療育相談セン ター
加藤 仁子 東京都教職員研修センター
立松 英子 東京福祉大学社会福祉学部
佐々木敏宏 社会福祉法人けやきの郷
亀井真由美 東京都立東大和療育センター
金生由紀子 東京大学大学院医学系研究科(医学部附属病院こころの発達 診療部)
桑原  斉 東京大学バリアフリー支援室(医学部附属病院こころの発達 診療部)
書籍目次
【目次】

改訂にあたって
はじめに(第1版)
I章 自閉症の概念の変遷と診断
II 章 自閉症の治療と治療教育
III 章 太田ステージの開発
IV 章 太田ステージ評価と認知発達治療
V 章 太田ステージ別の認知発達治療
VI 章 家族支援とその実践例
VII 章 太田ステージの進展―共通の基盤を求めて―
VIII 章 重症心身障害児(者)に太田ステージを用いた支援
IX 章 自閉症スペクトラム障害における薬物療法
X 章 自閉症スペクトラム障害の生物学
文献
索引
書籍目次詳細
【詳細目次】

改訂にあたって
はじめに(第1版)
I章 自閉症の概念の変遷と診断
 はじめに
 1 自閉症とASDの歴史
 2 自閉症の定義と診断
 3 使用されている操作的診断基準
 4 DSM-5における自閉スペクトラム症の登場
 5 自閉症の鑑別診断と併存症
 6 疫学と予後
 7 自閉症の発達的認知障害
 8 思春期から青年期での変化と問題
 おわりに

II章 自閉症の治療と治療教育
 はじめに
 1 治療の組み立て
 2 治療形態
 3 治療教育
 4 認知発達治療の原理
 まとめ

III章 太田ステージの開発
 はじめに
 1 ASDの認知発達とその障害
 2 「太田ステージ評価」の妥当性と有用性
 3 我々の現在までの活動と進歩

IV章 太田ステージ評価と認知発達治療
 1 太田ステージ評価とは
 2 認知発達治療とは
 3 適応行動と異常行動

V章 太田ステージ別の認知発達治療
 はじめに
 1 認知発達治療の手順
 2 太田Stage I(シンボル機能が認められない段階)
 3 太田Stage II(シンボル機能の芽生えの段階)
 4 太田Stage III-1(シンボル機能がはっきりと認められる段階)
 5 太田Stage III-2(概念形成の芽生えの段階)
 6 太田Stage IV(基本的な関係の概念が形成された段階)

VI章 家族支援とその実践例
 はじめに
 1 「自閉症と親」の考え方の変遷
 2 障害の気づきと障害受容
 3 家族ストレスとその緩和
 4 家族支援の実践例

VII章 太田ステージの進展―共通の基盤を求めて―
 1 療育施設での活用
  1)NPO 法人銀杏の会御茶ノ水発達センター
  2)NPO 法人発達支援研究所スプラウト
  3)全国療育相談センター
 2 学校教育での活用
  1)特別支援学校での組織的な取り組み
  2)特別支援教育の現状と課題
 3 成人の福祉施設での活用:けやきの郷の経験を通して

VIII章 重症心身障害児(者)に太田ステージを用いた支援
 はじめに
 1 東京都立東大和療育センターにおける太田ステージ評価の実践の概要
 2 太田ステージ評価の重障者への適用
 3 重障者の認知発達段階別臨床像とグループ指導
 4 重障者への太田ステージを手がかりにした支援の実際
 5 太田ステージを応用した支援の臨床的意義
 おわりに

IX章 自閉症スペクトラム障害における薬物療法
はじめに
1 ASDにおける薬物療法の基本
2 精神科薬物療法の概要
3 ASDの併発症に対する薬物療法
4 ASDの中核症状に対する薬物療法
5 薬物療法の副作用と問題点
おわりに  

X章 自閉症スペクトラム障害の生物学
 はじめに
 1 分子遺伝学研究
 2 脳画像研究
 おわりに:今後の生物学的研究についての展望

文献
索引

>>続きを読む

序文・はじめに・あとがき 等
【「改訂にあたって」より】

 太田ステージによる認知発達治療を著書『自閉症治療の到達点』として世に問うてからすでに23 年の月日が経過しました。自閉症(ASD)の特異的な認知の障害を「発達の連続と不連続の観点」に合わせて太田ステージを設定して、その発達段階に応じた治療教育を認知発達治療と呼び、その実践を積み重ねてきました。  認知発達治療は、ASD の子どもの認知構造を把握したうえで3 つの次元による総合的な視点から働きかけることによって、内発的動機づけを高めることが臨床研究の中で実証されてきました。その過程を通して、私たちとASD の人たちが達成感を共有し、情緒的コミュニケーションが可能になることを示してきました。また、発達段階を踏まえた生活目標と環境設定は、混乱や不安を低減し行動障害を予防することができると考えられます。この考え方に関心を示し、共感して熱心に実践している人たちが医療、教育、福祉、心理など幅広い分野に広がっています。それらの分野において現在、個別の指導計画の重要性が問われてきています。その際、簡便にしかも科学的根拠をもって発達を押さえられる太田ステージが、非常に価値あるものとして利用されてきております。
 第1版から23 年、この間一度も本の改訂を行っていませんでした。しかし、私たちが提起し認知発達に焦点をあてた基本的な考え方は決して古くなっていないことを誇りに思っています。しかしながら、ASD についての最近の研究や臨床の方向性、私たちの臨床に基づく研究の蓄積と考え方の深まりと各分野への進展等について整理し、まとめる必要が生じてきました。また、各ステージ段階における認知構造の意味やプログラム作成をより明確にし、より使いやすくすること、発達的観点から実践を積み上げてそれを日常のプログラム等に反映させることなどが求められるようになってきました。さらに、日常の実践においてASD の人たちの人間的成長を支えることを大切にし、より主体性を尊重した共感的関わりを重視するようになってきています。そのことを記述に反映させるように努力をしました。
 このような観点から『自閉症治療の到達点』の第2版を出版することになりました。様々な領域の経験を科学にした、認知と情緒と行動についての発達的観点からの接近である認知発達治療が、より使いやすく、子どもの尊厳を大切にした有用性の高い治療教育法となることを心から願って、執筆をした次第です。
(太田昌孝・永井洋子・武藤直子)

>>続きを読む

page top