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読みに困難がある子どもの理解と指導 ‐知能のPASS理論とDN-CASから‐

読みに困難がある子どもの理解と指導 ‐知能のPASS理論とDN-CASから‐
著者名 J.P.ダス 著/前川久男、中山健、岡崎慎治 訳
発行年月日 2014年08月30日
判・頁数 A5 254頁 
ISBN 978-4-8210-6369-7
価格 3,672円(本体 3,400円)
在庫 在庫あり 
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書籍概要
PASS理論に基づき、読みの障害やディスレキシアにおける困難の改善法を探る!

DN-CAS原版開発者の一人・ダス博士による、読みに困難がある子どもたちの理解と指導の方法を解説した一冊。知能のPASS理論を基に、読みの困難の背景にある問題を解き明かした上で、具体的な治療教育の方法(PREP:PASS読み能力促進プログラム、COGENT:認知促進プログラム)を紹介している。
著者・編者等紹介
【著者紹介】
J.P. Das(J.P.ダス)
 カナダ、アルバータ州エドモントンにあるアルバータ大学の教育心理学の名誉教授であり、J・P・ダス発達障害センターの名誉センター長である。そして現在はアルバータ大学の研究特任教授である。
 彼は、Hans Eysenck と共にロンドン大学精神医学研究所で仕事をし、ロンドン大学から博士号を授与されると共に、インドにおいて実験心理学の修士号を授与され、また名誉哲学博士を得ている。認知心理学の理解に関する彼の研究は、『言語条件付と行動』(1969)や、『同時処理と継次処理』(J. R. Kirby とR. F. Jarman との共著、1979)、『認知処理過程の評価―知能のPASS 理論―』(J. A. Naglieri とJ. R. Kirby との共著、1994)、『認知的プランニング』(B. C. Kar とR. K. Parrila との共著、1996)、『ワーキング・マインド』(1998)などの著書にまとめられてきた。『認知処理過程の評価』の中国語訳が1999年に発表され、読みの障害に関するこの本は2007年に中国版が出版された。彼は250以上の論文と本の章を執筆してきた。それらの多くは、知能の再定義に向けられたものであった。また彼は、ケネディー財団教授としてバンダービルト大学ピーボディー校、ロサンジェルスのカリフォルニア大学、オーストラリアのメルボルンにあるモナッシュ大学、そしてモスクワ国立大学の客員教授となった。そしてDas博士と共著者のJack Naglieri博士は、DN-CAS(Das-Nalieri Cognitive Assessment System)を1997年に出版した。現在DN-CASは、イタリア、日本、韓国、ノルウェー、スペインでそれぞれ翻訳され、標準化されている。1999年に、Das博士は、知能の研究領域に対する彼の独自な貢献によって、カナダ王立学士院の特別会員に就任した。

【訳者紹介】(所属・肩書きは第1刷発行時)
前川 久男(まえかわ ひさお) 筑波大学名誉教授
中山 健(なかやま たけし) 福岡教育大学教育学部特別支援教育講座教授
岡崎 慎治(おかざき しんじ) 筑波大学人間系准教授
書籍目次
第1部 読み困難を理解する
 第1章 読みの得意・不得意
 第2章 童謡から音韻的符号化へ
 第3章 読みの発達段階
 第4章 知能から読みを説明する
 第5章 読み理解
 第6章 単語をつづることと書くこと
第2部 読み困難と学習困難の治療教育
 第7章 理論と実践
 第8章 COGENTプログラム:読みの準備を始める
 第9章 COGENTの概要:プログラムのモジュール
 第10章 COGENTの研究:初期のエビデンス
 第11章 読みのレディネスはどのようにして働くのか? COGENTに触れる
 第12章 PREP:PASSモデルに基づく治療教育プログラム
 第13章 単語と絵を用いたPREPの実際
 第14章 実践研究
第3部 次の段階は?
 第15章 今後の展望
 第16章 読みに関する現代的な視点の統合
書籍目次詳細
表一覧
図一覧
略語一覧
序
第1部 読み困難を理解する
 第1章 読みの得意・不得意
 第2章 童謡から音韻的符号化へ
 第3章 読みの発達段階
 第4章 知能から読みを説明する
 第5章 読み理解
 第6章 単語をつづることと書くこと
第2部 読み困難と学習困難の治療教育
 第7章 理論と実践
 第8章 COGENTプログラム:読みの準備を始める
 第9章 COGENTの概要:プログラムのモジュール
 第10章 COGENTの研究:初期のエビデンス
 第11章 読みのレディネスはどのようにして働くのか? COGENTに触れる
 第12章 PREP:PASSモデルに基づく治療教育プログラム
 第13章 単語と絵を用いたPREPの実際
 第14章 実践研究
第3部 次の段階は?
 第15章 今後の展望
 第16章 読みに関する現代的な視点の統合
エピローグ:読みを理解するための新しい地平
注記
文献
著者について
訳者あとがき

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序文・はじめに・あとがき 等
【訳者あとがき】
 1997年に前川は、カナダのアルバータ州エドモントンにあるアルバータ州立大学教育学部に1年間の客員教授として、Das博士の下で知能のPASS理論とその実践的な応用としてのDN-CAS、読み障害児に対する治療教育的アプローチであるPREP(PASS Reading Enhancement Program:PASS読み能力促進プログラム)を学ぶことができました。夏休みにアルバータ大学の教室で開催された現場の先生方向けのワークショップで、この本に紹介されている読みに困難がある子どもを支援するためのプログラムであるPREPを多くの教材と共に学ぶ機会を得ました。そのときDas博士からこの本のもとになるものを手渡されたのを思い出しています。それはまだ本の形式ではなくコピーをとじたものでした。そのコピーを読みながら、PASS理論から導かれる具体的な指導方法に感動したものです。翌年の1998年になり日本に帰国してからDN-CASの研究開発に取り組むようになり、またPREPの平仮名バージョンを開発することとなりました。その年、Das博士から全面が青で文字が黄色の目立つ本が送られてきました。それがこの本の最初の出版された形式のものでした。最初のものは、アルバータ大学の出版局によるものでした。その後、2001年にSarka Educational Resourcesという会社から、いくつかの章やその後の研究の進展を加えたものが出版されたのです。その後さらにSAGE出版から2009年に現在の形になったものが出版されました。それにもさらにいくつかの章が付け加えられていました。この間、新たなバージョンが出版されるたびにDas博士から私のもとに本が送られてきました。
 1998年3月に日本に帰国する前にDas博士と話したことを思い出します。一つは、この本を日本で翻訳出版すること、もう一つは1997年に出版されたDN-CASの日本版を標準化することを二人で話し合いました。特にPREPを日本語の表記法に適用するために何をしなければならないのか、そしてさらに日本での出版では算数の指導への展開の章を含められないかといったものです。今回はそこまで実現することはできませんでしたが、原著が改訂を重ねながら150ページほどであったものが200ページ近くまでになったように日本版も改訂を重ねながらより豊かなものにしていければと願っています。知能のPASS理論がもつ豊かさが、日本の特別支援教育の実践の豊かさにつながっていってもらえることを期待しています。
 1998年版を手にしてから、その内容が理論から実践への展開として読みの障害について語られているので学生にとって役に立つと考え、大学での英語の講読の教材として利用してきました。それだけ内容は濃いものなのですが、平易に語られていることから多くの学校の先生にとって役立つものと考えています。
 Das博士と約束したように、将来は日本語版では算数の章を付け加えることができるよう、この本を通じて多くの先生方と共に研究していくことができることを期待しています。

降るような蝉時雨の木陰で
2014年8月
訳者を代表して 前川 久男

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