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【2017年7月より価格変更】発達障害‐基礎と臨床‐

【2017年7月より価格変更】発達障害‐基礎と臨床‐
著者名 有馬正高 監修/有馬正高、熊谷公明、加我牧子 編集
発行年月日 2014年06月20日
判・頁数 B5 308頁 
ISBN 978-4-8210-7363-4
価格 3,000円(本体 2,778円)
在庫 在庫あり 
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書籍概要
【価格変更のお知らせ】
2017年7月1日より 新税込価格 3,000円に変更となります。


発達障害研究の最新の研究成果を集大成した関係者必携の基本書!

発達障害者支援法の制定、最新の発達障害研究の動向を踏まえ、それぞれの障害分野の研究成果を集大成した。発達障害に関わる臨床家必携の書。取り上げている障害の範囲は、国際小児神経学会の「神経発達障害」やDSM-5の「神経発達症群」と同じで、知的障害を含め、「発達障害」を広く捉えている。
著者・編者等紹介
【監修者紹介】(第1刷時)
有馬 正高(ありま まさたか)
〔略歴〕
1929年鹿児島市で生まれる。海軍兵学校、旧制第七高等学校を経て、1953年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部小児科教室にて学んだのち、東京大学講師、東邦大学助教授を経て、1970年鳥取大学教授(脳神経小児科部門)。
1978年国立武蔵療養所神経センター研究部長に赴任後、国立精神・神経センター武蔵病院副院長、国立精神・神経センター国府台病院院長、国立精神・神経センター武蔵病院院長、東京都立東大和療育センター院長を経て、2005年 東京都立東部療育センター院長に就任(~2014年3月)。
〔現在〕
日本重症心身障害学会理事長、(社福)全国重症心身障害児(者)を守る会副会長、国立精神・神経医療研究センター病院名誉院長、東京都立東部療育センター名誉院長。
〔編・著書〕
小児の姿勢 改訂第3版(診断と治療社、2012年)、発達障害医学の進歩・第1集~第15集(診断と医療社、1989年~2003年)、不平等な命(日本知的障害福祉連盟、1998年)、重症心身障害医学の進歩(日本知的障害福祉連盟、1999年)、他

【編集者紹介】(第1刷時)
熊谷 公明(くまがい こうめい)
〔略歴〕
1935年生まれ。1969年東京女子医科大学小児科講師、1971年東京慈恵会医科大学小児科講師(~1981年)。1975年日英医師交換協定にて 英国ロンドン日本クラブ診療所勤務、その間英国ロンドン大学セントトーマス医科大学小児科、英国小児病院小児神経科にて研修(~1978年)。
1980年東京慈恵会医科大学小児科助教授(~1996年)、1982年神奈川県総合リハ事業団、神奈川リハ病院小児科部長、1993年神奈川県総合リハ事業団、神奈川県綜合リハ研究・研修所副所長、1995年神奈川リハ病院診療部長を兼任。1997年より昭和大学小児科客員教授(~2010年)、1998年には昭和薬科大学大学院医療薬学客員教授(~2006年)となる。
また、1998年神奈川県総合リハ事業団、福祉部七沢療育園園長兼神奈川県綜合リハ研究・研修所所長、2000年には聖母訪問会(現聖テレジア会)重症心身障害児施設・小さき花の園園長(~2008年)、2009年には社会福祉法人旭川荘顧問(児童院・睦学園顧問)(~2011年)。
この間、1997年第23回日本重症心身障害学会会長、1999年第41回日本小児神経学会会長を歴任。
〔現在〕
東京慈恵会医科大学小児科客員教授(1996年より)、聖テレジア会小さき花の園名誉園長(2008年より)、愛友会介護老人保健施設ハートケア横浜施設長(2010年より)。

加我 牧子(かが まきこ)
東京都立東部療育センター院長、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所名誉所長。
書籍目次
前書き
第1章 発達障害の概念
◎コラム1 発達障害に関係する国際団体と用語・略号
第2章 自閉症スペクトラム障害
第3章 知的障害・精神遅滞
◎コラム2 老人性認知症の原因と症状
第4章 注意欠如/多動性障害
第5章 コミュニケーション障害
第6章 学習障害
◎コラム3 教育・福祉に関する豆知識
第7章 筋疾患性発達障害
◎コラム4 福祉機器
第8章 神経疾患性発達障害
◎コラム5 退行性疾患―発達障害と機能の退行
第9章 乳幼児健診における発達障害のスクリーニング
◎コラム6 発達障害児者の口腔ケア
和文索引
欧文索引
後書き
書籍目次詳細
前書き
第1章 発達障害の概念
 1 「障害」の考え方の変遷
 2 発達障害の概念
 3 発達障害の考え方
 4 発達障害を巡る話題
 ◎コラム1 発達障害に関係する国際団体と用語・略号

第2章 自閉症スペクトラム障害
 1 主要徴候
  1) 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorders:ASD)
  2) 自閉症(スペクトラム障害)の疫学・病因
  3) 症状
  4) 併存症
  5) 二次障害
  6) 予後に関係する要因
  7) 生物学的マーカー
 2 診断と評価
  1) 概念
  2) 用語・定義・症状
  3) 注意欠如/多動性障害との合併
  4) 評定尺度
  5) 鑑別診断
  6) 早期診断
 3 自閉症スペクトラムへの治療教育―TEACCHプログラムを中心に―
  1) TEACCHとは何か
  2) TEACCHの基本原則
  3) TEACCHと構造化
  4) 保護者・本人の自閉症スペクトラム特性の理解を支援する
 4 薬物療法
  1) 自閉症臨床における薬物療法の意味
  2) 薬物療法にあたっての留意点
  3) 症状ごとの薬物療法
  4) 補完代替医療
  5) おわりに
 5 アスペルガー症候群
  1) 概念
  2) 病因
  3) 自閉症高機能群とアスペルガー症候群
  4) 症状
  5) 対応
 6 応用行動分析
  1) 応用行動分析学とは
  2) 自閉症への治療・教育的アプローチに関するABAの発展
  3) 補助代替コミュニケーションに関する指導研究
  4) 社会性に関する指導研究
  5) 問題行動に関連する指導研究
  6) 結語

第3章 知的障害・精神遅滞
 1 知能の発達―脳形態発育と障害の基礎
  はじめに
  1) 脳の原基形成とその障害
  2) 神経細胞の移動
  3) 幼児期の脳形態発育と知能
  4) 学童期から思春期の脳形態発育と知能
  おわりに
 2 成因
  1) 胎児周産期の原因
  2) 先天代謝異常症
  3) 脳形成障害の成因と分子遺伝学
 3 主要徴候
  1) 定義
  2) アセスメント・評価
  3) 診断
 4 医学的診断と評価(画像診断を中心に)
  1) 知的障害の原因診断
  2) 知的障害の頭部画像診断
  3) おわりに
 5 対応(治療、教育)
  1) 総論
  2) 各論
 6 合併症
  1) てんかん
  2) 重複障害(重症心身障害児・者)
 ◎コラム2 老人性認知症の原因と症状

第4章 注意欠如/多動性障害
 1 主要徴候
  1) 不注意の症状
  2) 多動性の症状
  3) 衝動性の症状
 2 診断・評価
  1) 親と子が何に困っているかについてを整理する
  2) 困る感じの背景にある発達特性を探る
  3) DSM-Ⅳ-TRのAD/HD症状についての検討
  4) AD/HD様症状を来しうる疾患の鑑別診断
  5) AD/HDに併存する障害の評価
 3 治療・教育の考え方と実際
  1) 治療の原則とゴール
  2) エビデンスに基づく有効な治療法
  3) 上手な治療を考える上で知っておくべきAD/HDの基本病態
  4) 治療の実際
  5) 併存障害の治療
 4 薬物療法
  1) AD/HDへの薬物療法の基本的考え方
  2) 薬物療法の概要
  3) 薬物療法の実際
 5 年長重症例の治療の考え方と実際
  1) 行動障害を主な併存症とするケース
  2) 情緒障害を主な併存症とするケース
 6 成因と分子遺伝学
  1) 注意欠如/多動性障害の病態
  2) 病因遺伝子解析研究
  3) AD/HDと環境要因
  4) 今後の方向性

第5章 コミュニケーション障害
 1 コミュニケーション機能の発達
  1) 感情の発達
  2) 社会性の発達
  3) ことばの発達
  4) 聴覚の発達
  5) 視覚の発達
  6) コミュニケーション機能の発達の障害
 2 言語障害
  1) 言語障害とは
  2) 話しことば(speech)の障害
  3) 言語記号の操作(language)の障害
  4) コミュニケーションの障害
 3 聴覚障害と平衡覚障害
  1) はじめに 聴覚障害の分類
  2) 先天性聴覚障害
  3) 先天性平衡覚障害
  4) おわりに
 4 視覚障害
  はじめに
  1) 視機能の正常な発達
  2) 視力の計り方
  3) その他の視機能検査
  4) 発達障害に合併する眼合併症
 5 失語・失行・失認
  1) 後天性小児失語
  2) 聴覚失認
  3) 発語失行(apraxia of speech)
 6 神経心理学的検査と意義
  1) 言語機能検査
  2) 聴覚認知機能検査

第6章 学習障害
 1 学習障害総論
  1) 学習障害の定義:歴史的経緯も含めて
  2) 読字障害(dyslexia ディスレクシア)とは
  3) 読字障害(ディスレクシア)の病態
  4) 支援のための考え方
 2 ディスレクシア
  1) 主要徴候
  2) 診断・評価
  3) ディスレクシアの機能画像
  4) 治療・教育
 3 算数障害
  はじめに
  1) 臨床特徴と経過
  2) 臨床特徴による分類
  3) 併存する障害
  4) 検査評価
  5) 訓練、介入
  おわりに
 4 PDD、AD/HDに合併した学習障害の特徴と対応
  1) はじめに
  2) 頻度、臨床像
  3) 病態
  4) 対応
  5) まとめ
 ◎コラム3 教育・福祉に関する豆知識

第7章 筋疾患性発達障害
 1 運動能力発達障害
  1) 運動発達とその遅れ
  2) 成因(出生前の原因〔遺伝子/胎内暴露環境〕)
  3) 主要兆候
 2 神経/筋疾患性発達障害
  1) 疾患概念・診断・評価
   (1) 脊髄前角細胞の障害
   (2) 遺伝性末梢神経変性疾患
   (3) 神経筋接合部
   (4) 筋
    ①先天性ミオパチー
    ②筋ジストロフィー
    ③代謝性ミオパチー
    ④筋炎
    (5) Ehlers-Danlos症候群
    (6) 全身性(重症先天性心疾患など)
  2) 対応(治療・教育)
 ◎コラム4 福祉機器

第8章 神経疾患性発達障害
 1 脳形成異常(奇形)
  1) 神経管形成とその異常
  2) 脳胞形成異常
  3) 神経細胞増殖と脳の大きさの異常
  4) 神経細胞移動と大脳皮質の形成異常
  5) その他の脳奇形
 2 脳性まひ
  1) 脳性まひの概念
  2) 脳性まひの原因
  3) 脳性まひの臨床像と分類
  4) 脳性まひの診断の流れ
  5) 重症度分類
  6) 対応と治療
 3 脳変性疾患
  1) 大脳白質変性症
  2) 灰白質変性症
  3) 脊髄小脳変性症
  4) その他(リソソーム病)
  まとめ
 4 小児脳血管障害の病因・病態と発達障害
  1) はじめに
  2) 小児脳血管障害の分類とその発生頻度
  3) 小児脳血管障害の各型
  4) まとめ
 5 感染・炎症性疾患
  1) 髄膜炎
  2) 急性脳炎
 6 その他(頭部外傷)
  はじめに
  1) 頭部外傷の疫学と頭部外傷の病態生理
  2) 頭部外傷における行動異常、ならびに情動障害への対応
 ◎コラム5 退行性疾患―発達障害と機能の退行

第9章 乳幼児健診における発達障害のスクリーニング
 1 乳幼児健診における早期発見の考え方
  1) 健診による発見の必要性と視点
  2) 早期発見の時期について
 2 1歳6カ月児健診
  1) 母子手帳の問診から
  2) 診察場面
 3 3歳児健診
  1) 発達における3歳の意味
  2) 運動発達
  3) 知的発達
  4) 心の発達
  5) フォローアップ
 4 5歳児健診
  1) 5歳児健診の意義と目的
  2) 5歳児健診・5歳児発達相談の実際
 5 健診後の支援体制
  1) 支援体制の必要性
  2) 健診後の支援体制とは?
 ◎コラム6 発達障害児者の口腔ケア
和文索引
欧文索引
後書き

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序文・はじめに・あとがき 等
「前書き」より
 40人余の専門家のご協力を得て、このたび「発達障害―基礎と臨床―」を出版の運びとなりました。編集者として感謝にたえません。
 本書の企画の端緒になったのは、日本文化科学社が、1999年に発刊した「発達障害の基礎」および2000年に発刊した「発達障害の臨床」について改訂が話題になったことでした。それは、20世紀後半から続いた障害者の人権に関する国際的な大きな波であり、もうひとつは、日本国内で見られた発達障害という概念や名称に関する新しい法的な制度の誕生による意識の変化を経験したことでありました。
 一方、同じころに、それまで外から見えず、生きている間は謎に包まれていた脳の構造や物質が画像で明らかに観察できるようになり、考える場所や行動にどの場所が働くかという研究も目覚しく進歩しました。さらに、人類の細胞がもつ標準的な遺伝子の構造が歴史上初めて解明されて、各種の遺伝性疾患、知的障害や自閉症様の症状を示す理由を遺伝子の変化による脳の構造や物質的変化と結び付けようという研究が世界で毎月のように発表されるようになったことなどもあげられます。
 「発達障害の基礎」が出版された当時は、米国のケネディ大統領の時代に始まる発達障害の定義や欧州の用語の概念などの影響を受け、発達障害のなかでは精神遅滞または英国でいう学習障害がもっとも多く、中核であるという理解が一般的でありました。
 「基礎」の内容も、知的障害をもたらす原因の科学的な解説と、発達障害についての当時の基準になる国際的視点もいれて、解説がされました。また、続編の「臨床」の内容も、知的障害を主としながら、言語障害、自閉症等をもつ人たちに対しても、日本で多面的に行われていた対応や、制度等についても触れたいただきました。
 2005年4月1日、日本で発達障害者支援法が制定されました。そして第2条の定義で、この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう、としました。
 そして、〔発達支援〕とは、発達障害者に対し、その心理機能の発達を支援し、および円滑な社会生活を促進するために行う医療的、福祉的および教育的援助をいう、としました。
 以来、軽度発達障害、高機能自閉症、非特異的広汎性発達障害、自閉症圏など多数の表現も使用され、かつて認められていた知的障害と自閉症の合併という人たちの扱いが混乱することもあるときかれます。この法律の制定以後、発達障害の頻度が増加したともいわれます。そして、発達障害と名を付した多数の書籍が出版され、講演会なども開催されるようになりました。
 その後、障害者自立支援法のサービスをより受けやすくする観点から、発達障害者が障害者の範囲に含まれることを法律に明記することが国会で定まりました。
 以上、述べたような著しい変革に即して「基礎」ならびに「臨床」の改訂が望ましいと考え、その内容を思案しましたが、変化が大きく、かつ、現在も流動的な国内、国外の情勢を考えると、むしろ、コンパクトな新しい書籍を創刊することが現実的との結論に達しました。
 本書「発達障害―基礎と臨床―」の編集に着手したころ、国際小児神経学会が、2009年度版として神経発達障害Neurodevelopmental Disabilities:Clinical and Scientific Foundationsと題する単行書を発行しました。
 その内容と目的は、発達障害を広くとらえ、概念、疫学、症状の変容、脳障害の原因、脳科学、リハビリテーション、合併症、長期の予後などについて、各国の専門家が関与しており、その内容は私達が念頭に置いていた内容にかなり近いことを知りました。
 このたび発行した「発達障害―基礎と臨床―」は、9章、298頁からなりますが、発達障害者支援法の定義に記載された自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害、ディスレクシア等の学習障害Learning Disordersなどと、失語、失行、失認、聴覚、視力、言語障害などのコミュニケーション障害などにおよそ3分の1のページをあてました。この点、臨床の現場における近年の相談の増加に役立つよう配慮したことを反映しています。以前に比して簡略化された知的障害も主要な部分をしめていますが、人権の擁護と社会参加が特に強調された人たちであり、これからも国連の主要な団体であることには、変わりないと推察します。その章に示された多数の形態的な写真等が、新たな脳科学の理解に役立つことを期待します。
有馬正高

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